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高遠ユミ(yumi131ff)

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当ブログの検索キーワードで非常に多い、
「薔薇の素顔 ジェーン・マーチ」
そのジェーン・マーチが「薔薇の素顔」の前に出演したデビュー作
「愛人/ラマン」がCSで放送されていて久しぶりに観てみました。

かなり話題になったヒット作だったと思いますが、そのせいか斜に構えてしまい、以前観たときはあまり好きになれず。なのに、改めて今観ると、こんなに良かったっけ?? とビックリ。映像もどのシーンも見事に美しく、これが印象に残っていないとは、いったい何を観ていたのだ、私は…。

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観たときの自分の年齢的には、おそらく「非の打ちどころのない小悪魔的美少女」でもない、一見フツーっぽく、ちょっと勝気な女の子がひと回り以上も年上の男をメロメロにしてしまうという設定が気に入らなかったのだと思います。

同じ映画も観る年齢で感想が変わる、の典型で、ラブシーンばかり取沙汰された公開当時の先入観を取っ払って素直に観ると、ジェーン・マーチ演じるヒロインはやっぱり小生意気だけど綺麗で可愛くて、物語は切なく、そしてもちろん官能シーンは濃厚でした。

ヨーロピアン娘から見たアジア男の体。
「豪奢なまでになめらかな肌。体毛はなく、ペニス以外は男らしさのない、弱々しい体」

三度目のセックスシーンの毛穴まで見えそうなめくるめく恍惚の描写が一番官能的。

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〈キャスト〉
少女 : ジェーン・マーチ
青年 : レオン・カーフェイ
ナレーション : ジャンヌ・モロー

〈あらすじ〉
1929年、フランス領インドシナ。
貧しいフランス人家庭の15歳の少女。実家からサイゴンの寄宿舎へ帰る途中、華僑の青年と出会う。パリ留学帰りの裕福な中国人青年に見初められた少女は、青年が中国人街に借りた部屋で彼に抱かれ関係を重ねる。やがて噂が立ち、女学校で白い目で見られる少女。実家へ帰ると母や兄に問い詰められ、罵られる。
彼女の家族を食事に招待する青年。彼の金でガツガツ飲み食いしながら、中国人の彼を見下し口をきこうともしない家族たち。
大金持ちの青年には親の決めた許嫁がいた。彼の結婚の日と、少女がフランスへ引き上げる日が近づき─。

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「色褪せた壁。鎧戸越しに入る蒸し暑い空気。したたる汗」

「にぎわう街の喧騒に取り囲まれ、その熱気に目まいを覚えた。道行く人々が私の体を横切ってゆく」

初めて少女に話しかけ、煙草を差し出す指が震える、けっこうウブな彼。
つれない態度と気を惹く素振りを本能的に使い分ける、手管に長けた
15歳。
初対面のぎこちない会話。なのに指を触れ合わせたら伝わってしまう欲望。陶酔。
少女にとっても最初は性への憧れを満たすちょっとした冒険だったのでしょう。この当時の常識として刷り込まれたアジア人への差別的言動。彼は彼で少女の処女を奪っておいて「中国人は処女としか結婚しないからキミとは結婚できないんだ」とつけつけ言ってのける。
愛はいらない、という貧しい白人少女と、経済的援助を与える裕福な青年。傷つけ合うようなセリフも、次第に深入りしないための言い訳に聞こえてくる。

腐っても鯛、落ちぶれてもおフランスの選民意識が高い白人たちと、自分たちの文化に誇りを持ち財産を守る中国人。
けれど、人種の垣根も貧富の差も、おそらく二人の中ではとっくに通り越してお互いに惹かれていたと思われる。

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ずっとのちに、彼から電話がかかってきたけれど、亡くなった家族のお悔みのあとは言うことがなくなった、というくだり。彼らの愛は言葉をあまり必要とせず、体があればよかったから、体がそこに無い電話での会話というのが切なかったなあ。
言葉が大事な愛もあれば、体のつながりが大事な愛もあって、どちらが本物の愛というわけでもなく、どちらも本当なのだと思います。

ラストで思わずつられて涙ぐみそうになった自分に驚きました。
サイゴンの街、メコン川、チャイニーズタウンなど、とにかくどのシーンも昼も夜もすべて絵になる美しさです。

原作のマルグリット・デュラスの自伝的物語らしく、本人は映画の出来に不満だったそうです。私は原作は読んでいませんが、一本の映画として素晴しいと思います。(原作からの引用と思われるナレーションの表現はときどき度が過ぎて陳腐ですが)

こういう映画にボカシは大変無粋な感じがするので、ぜひ無修正版で観ることをお勧めします。

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