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高遠ユミ(yumi131ff)

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海外ドラマ「Major Crimes~重大犯罪課」を観ていたら、若い容疑者の車のナンバーが「NO ROMEO」(ロミオじゃない)で、ダサさに呆れたサンチェス捜査官が取り調べで、「ロミオみたいに手遅れにならないように」と言うと、容疑者が、「違う! あんたはNO ROMIOの意味を解っていない! ロミオは最初はロザラインに夢中だったんだ。なのにジュリエットに会った途端、心変わりした。僕はロミオみたいに移り気じゃない!」と抗議していたので、ロミジュリを。

えっ、ロミジュリなんて青臭い? 
でもねえ、戯曲で読み直すとジュリエットはけっこうしたたかっていうか、芯の強さと真っ直ぐさで男の心をがっちり掴むこの力、恋愛下手な人は見習うべきと思いますよ。(私も見習いたいです)

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言わずと知れた仇同士の家に育った二人の禁断の恋。
キャピュレット家の仮面舞踏会にもぐり込んだロミオ。その直前までロザラインへの恋で頭がいっぱいだったのに、ジュリエットにひと目惚れ。ロミオが敵対するモンタギュー家の息子と知ったジュリエットが夜のバルコニーで「なぜあなたはロミオなの?」とつぶやく有名なシーン。ひとりごとをロミオ本人に聞かれていたと知り、当惑するのも束の間、真心をたたみかけてみせます。

「出来ることなら、私だって世の常の娘らしく、
 さっきの言葉はみんな嘘だって、言いたい心は山々ですのよ。
 だけど、体裁なんて私もいや! 愛してくださる、本当に?」

「それとも、それじゃあんまり呆気なさすぎるとお考えならば、
 私、怖い顔をして拗ねて見せ、いや、と言ってもいいことよ。
 もっとも、そういえばきっと言い寄って下さることが条件よ」
「本当の話、恋しい心の思いの丈けを、
 すっかり知らぬ間に立ち聞かれていなければ、
 もっとつれなくしてみせたと思うわ」

「私きっとなってみせますわ、あの手練手管で、殊更よそよそしくみせる女などよりは、もっともっと真実のある女に」

いやいや、充分あなた手練手管に長けていますとも。
「本当に私は愚かな甘い女」と謙遜しながら、つまらない駆け引きに興じるそこらの女とは違う、としっかりアピールしております。

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そしてこの日まだ初対面のロミオに愛を誓わせ、別れを告げ部屋の奥に去るかと思えばまた現われ、まるで電話で「そっちから切って~、いや~、切れない~、せーので一緒に切ろう~」のようなバカップル状態を朝方まで繰り返すのですが、しょせん恋愛はバカにならないとできない、というか、恋愛中は人目はばからずバカになるのが楽しい。

映画で、ロレンス神父のもとで再会する二人がもう、お互いのことしか見えていなくて、神父が間に入り制しなければ磁石のようにくっついて離れない場面はコメディ仕立てです。もはやロザラインなんて頭の隅にもないロミオ。

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最近、FOXクラシックチャンネルで昔のヒットドラマを放送していて、リアルタイムではハマらなかった「アリーmy love」や「セックス・アンド・ザ・シティ」をときどき観ていますが、どちらも今観てもやっぱりつまらないと感じるのは、90年代の女性誌に載っていたようなマニュアルでばかり恋を進めようとし、理屈ばかりの頭でっかちで、結果うまくいかないという連続だからだと思います。
気があっても最初は無い素振りをするとか、メールは三回に一回無視するとかの挙句、相手が去ったら大騒ぎという面倒な女たちに疲れ、今や草食になってしまった男性たちの胸に訴えるのはやはり好きな気持ちをストレートに伝えることではないでしょうか。

恋愛下手な私たちは、「好き」という気持ちを素直に伝えるのがなぜ苦手なんだろう。彼に気があると周りに悟れらるのがなぜ恥ずかしいんだろう。周りに冷やかされるのがなぜ恥ずかしいんだろう。そもそもなぜ他人の恋愛ごとを冷やかすものなんだろう??

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「簡単に落ちない女」や「恋多き女」を演じようにも、マニュアル読んでいる時点でダメだし、じらしている間に頭の中では妄想が先行し、やっとデートにこぎつけた時点で相手は自分に夢中と勘違いしている。デートするのは「あなたに興味があるからもう少し知り合いましょう」という段階なのに、勝手に「私のこと愛している」と思い込むのは綿矢りさの「勝手にふるえてろ」にも出てきて身に覚えがありすぎて可笑しかった。

あっという間におばあさんになってしまうのに、お手本にすべきはアリーでもキャリーでもなく、ジュリエットかもしれません。

中世の男性といえばタイツ。昔の絵画なんかでもぴったりタイツが登場するものの、この時代にこんな「アツギ80デニール」みたいな伸縮素材があったとは考えにくいと常々思っていましたが、つま先までフィットするように仕立てられていたそうです。「ショース」というらしい。

↓ キミら、愉快そうだが、可笑しいのはキミらの股間のデザインだよ。

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↓ 若者のファッションはいつの時代も理解されにくい。

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画像は68年映画 オリビア・ハッセー、レナード・ホワイティング主演版。
映像も主演の二人もとても美しく、私の中でロミジュリといえばコレ。
文中の台詞は、中野好夫訳より引用。

「この恋の蕾、きっとこの次お目にかかれるその時には、
 夏の風に育まれて、美しい花を咲かせましょう」

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