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高遠ユミ(yumi131ff)

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デビッド・ボウイが死去。
世界中のロックファンにショックを与えたニュースでした。

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ボウイといえば奇抜なコスチュームのグラムロック全盛期のイメージが強烈ですが、私が洋楽を聴き始めた頃は甲殻類みたいな、いや失礼、異星人のような衣装(過去記事「浅虫水族館」参照)はすでにやめ、スーツの似合う綺麗なおじさんになっておりました。
左右の瞳の色が違うオッドアイ。
変幻自在のスーパースター。

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 ↓ 誰?

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特別なファンというわけではありませんでしたが、まるでしばらく会わなかった親戚のおじさんが亡くなったような気分です。
アルバムでは「ジギー・スターダスト」が、曲では「ヒーローズ」が一番好きで、今回は追悼に「ヒーローズ」の歌詞を取り上げてみたいと思います。

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「英雄夢語り」という邦題も持つこの曲は、「クリスチーネ・F」という西ドイツ映画(81年)の主題歌でもありました。「悲しみのクリスチアーネ」(原題:「われらツォー駅の子供たち」)というフィクションを映画化したもので、13、4歳で麻薬にのめり込み、薬代のために売春にはまってゆくヒロインとその友人たち、男娼となるボーイフレンドたちの生々しいストーリーでした。
といっても、原作を読み、レンタルビデオで見たのが相当前なので、あまり覚えていないのですが、主人公のクリスチアーネたちが「クールでカッコイイ」と憧れるのがデビッド・ボウイで、ボウイが本人役で出演。
(↓ コチラ)


未来が見えない子供たちの絶望的でうつろな日々と、
「僕らはたった一日だけ王と女王になれる」という刹那的な歌詞、夢のように儚く切ない曲調が印象的でありました。

発表当時、ベルリンに住んでいたボウイがベルリンの壁のそばで落ち合う恋人たちからインスピレーションを得た曲と言っていたようですが、のちに、本当は当時既婚者だったスタッフだか友人だかが恋人と密会していた(真剣に愛し合っていた)様子がモデルと明かしたそうです。

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今でも本当に好きな曲で、英語のできない私でも、英語のまま読んでも美しい歌詞だと思いますが、雰囲気を損なわず日本語に訳すにはと前々から思い、いろんな方のブログでそれぞれが訳されたものを参考に自分でも訳してみましたが、やっぱりセンスがないのでほぼ直訳になってしまいました。

出だしの「You can be mean」で無駄に悩んでみました。位置的に形容詞か名詞が来るべきところなのでmeanを普通に訳せば「卑劣・意地悪・ケチ・みすぼらしい」という形容詞ですが、後へのつながりがおかしいような、それとも自嘲的な意味なのか、その他に「気恥ずかしい・気おくれする」という意味も見つけ、それなら「道ならぬ恋ゆえ気おくれする」という意味でしっくりくる気もしたのですが、それだと「feel mean」とならなければいけないらしい。また、「元気がない、気分がすぐれない」という俗語もあるようですが、アメリカ語なのでこれもちょっと違うだろうか?
もしくは、自分たちが幸せなら他の誰をも敵に回し憎まれてもよい、という意味で、「意地悪」でもいいのかな、とあれこれ迷ったあげく一周して元に戻りました。本当のニュアンスをボウイに訊いてみたいです。
つたない訳でお許しを。

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Heroes

君は意地悪にもなれる
僕は絶えず飲んだくれてさ
だって、僕らは愛し合ってる
そう、愛し合ってる、それは事実だろ
たとえ一緒にいられる保証が何もなくても
奴らを打ち負かせるさ、永遠に
僕らはヒーローになれる たった一日だけ

イルカみたいに泳げたらいいのにね
一緒にいられる保証などなくても
奴らを打ち負かせるんだ、何度でも
僕らはヒーローになれる たった一日だけね

僕は王になり
君は女王様
たとえ奴らを蹴散らすことができなくても
ヒーローになれる たった一日だけ
僕らは僕らのままで ほんの一日だけ

忘れないよ
壁際にたたずみ
頭上を弾丸がかすめても
僕らはキスを交わした 何でもないってふうに
恥ずべきなのは奴らのほう
打ち負かせるさ 何度でも
そして僕らはヒーローになれる たった一日だけ

何者でもない僕らを助けてくれるものはない
嘘をつくかもしれないから、
こんなところに居ないほうがいい
それで僕らは身を守れるかもしれないよ ほんの一日だけ


You can be mean
I'll drink all the time
'Cause we're lovers and that is a fact
Yes, we're lovers and that is that
Though nothing, will keep us together
We can beat them, forever and ever
We can be heroes just for one day

I, I wish you could swim
Like the dolphins, like dolphins can swim
Though nothing, nothing will keep us together
We can beat them, for ever and ever
Oh we can be Heroes, just for one day

I, I will be king
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can be Heroes, just for one day
We can be us, just for one day

I, I can remember
Standing, by the wall
And the guns shot above our heads
And we kissed, as though nothing could fall
And the shame was on the other side
Oh we can beat them, for ever and ever
Then we could be Heroes, just for one day

We can be Heroes
We can be Heroes
We can be Heroes
Just for one day
We can be Heroes

We're nothing, and nothing will help us
Maybe we're lying, then you better not stay
We could be safer, just for one day


↓ 淡々と始まり、次第に狂おしいシャウトに変化する曲の、このライブ映像が一番好きで、粋なスーツ姿と風になびく髪が優雅で素敵。
「Standing, by the wall」という歌詞のところの手つき、ほんのちょっとした仕草だけれど、さすがパントマイムをやっていた人の動きだなと感心します。




歌詞というのは翻訳によって本当に印象が変わるもので、洋楽に触れ始めたばかりの十代の頃に、「どんなことを歌った歌なんだろう」と付属の歌詞カードの対訳を読み込んだ人も少なくないと思います。
(曲が良ければ歌詞なんてどうでもいいという人もいるけれど)

訳す人によって元歌詞が同じとは信じられないほどイメージが変わるもので、ネイティブやバイリンガルでないとニュアンスの汲み取り方が難しいことも多く、誤訳も多かったけれど、昔の訳者のほうが、なんとか雰囲気を伝えようと努力していた気がします。
(昔、昔というとガンコババアみたいですが、歌詞が訳でガラリ雰囲気変わる例はそのうちやりたいと思います)

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デビッド・ボウイ追悼番組予定は、
1月22日(金)23:45 NHK BSプレミアム「戦場のメリークリスマス」(映画)
1月23日(土)夜0:00 NHK BS1 デビッド・ボウイ 5つの時代」
1月23日(土)夜2:05 NHK BSプレミアム「グラス・スパイダー・ツアー」(ライブ映像)

時代を駆け抜けたボウイよ、安らかに。

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