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高遠ユミ(yumi131ff)

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遅ればせながらやっと購入しました「天守物語」、あら素敵。
裏表紙からめくると英訳版。英語版ページに宇野亜喜良、日本語ページに山本タカトの挿絵がそれぞれございます。ひとつの物語を二人の画家が描き、耽美な世界の表現を華麗に競っております。

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〈あらすじ〉
姫路のお城の天守には精霊の富姫が棲まう。猪苗代から遊びにくる妹分の亀姫をもてなしたりと優雅に過ごしている。人間の太守の鷹狩にちょっかいを出したことから、殿の命令で様子を見に来た鷹匠・図書之助(ずしょのすけ)と富姫は惹かれ合う。ところが図書之助は、富姫が持たせた兜のせいで賊扱いされ追われる身となり、再び天守へ逃げ戻り──。

綺麗なお姫様はね、もちろん美しいのですがね、やっぱり腕のみせどころは舌長姥(したながうば)とか朱の盤坊(しゅのばんぼう)のような妖怪じみた楽しいキャラクターの描き方ではないでしょうか。

道中揺れたせいで土産の生首から汁(つゆ)が出といい、舌長姥が長い舌で汚れを舐めとりながら「うまい、うまい」って清めてるんだか味見してるんだか滑稽な場面です。

↓ 宇野亜喜良の描く絵は婆様さえもチャーミング

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↓ こちらは山本タカト

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「天守物語」、ずっと以前に坂東玉三郎主演の映画を観たことがあり、宮沢りえ演じる亀姫が小憎らしいほど可愛かった記憶があります。宮沢りえは特別に好きでもないけれど、この役柄に当時たぶんアイドルとして絶頂だった頃(?)の華やかさがぴったり合っていたように思います。
天守から白露をエサに花を釣る女の童たちや、男の生首を土産に持参しケロリとしている亀姫など、前半はとても魅力的だったのに、後半のラブロマンスがちょっと退屈になって原作(戯曲)は読んでいませんでした。

まあなんか、時期的に、耽美的なものから遠ざかっていたりして、泉鏡花といえばその映画のイメージしかなかったのでずっと読まずにいたのです。で、この際やっぱり読んでみるか、と今のところまだちょっとですが読み出したら、いきなり「高野聖(こうやひじり)」でガツンとやられちゃった。「旅の僧が山奥の家で妖艶な美女にもてなされるが、実は女は男を畜生に変えてしまう妖怪だった」というあらすじはありがちな感じ、なんて高を括って大変失礼いたしました、その文章の匂い立つように濃密なことといったら、もう魂持っていかれました。土下座。もうちょっと読んでみます。

↓ 朱の盤坊 (宇野亜喜良)

bonbou-uno.jpg

↓ 朱の盤坊 (山本タカト)

bonbou-takato.jpg

(今回カテゴリーはアートです)

ぜひお手に取ってじっくりご覧あれ。



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