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高遠ユミ(yumi131ff)

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アフリカなどで行われる残酷な女性の割礼の記事を過去に読んだ記憶はあり、今考えるとおそらくこの人が発信して世界に広めた記事ではなかったのかと思います。この習慣、読んだ当時も思わず目をそむけたくなるほどショッキングなものでした。
ソマリア出身のモデル、ワリス・ディリーの実話に元づいた映画「デザート・フラワー」(砂漠の花)

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〈あらすじ〉
ソマリアの貧しい遊牧民の少女ワリス。ラクダと引き換えに裕福な初老の男の4番目の妻となるよう父に結婚を決められる。婚礼の前夜ワリスは逃げ出し過酷な砂漠を歩き続け、首都に住む母方の親戚の元へ身を寄せる。
駐英ソマリア大使夫人である叔母の家でメイドとして働くためロンドンへ旅立つワリス。やがて祖国で内戦が起き叔母たちは国へ引き上げる。どさくさに紛れロンドンに残ったワリスは路上生活者となる。ある日知り合ったマリリンの紹介でワリスは清掃の仕事と住む場所を得る。
祖国では当たり前の割礼をマリリンが受けていないことを知り、またマリリンはワリスの受けた割礼の残酷さを知りお互いにショックを受ける。

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有名カメラマンのドナルドソンがバーガー店で働く彼女の顔に目をつける。初めは関心を示さないワリスだったが、お金になるなら、と彼の元を訪ねる。原石は磨かれモデルとして自活するようになるワリスだが不法滞在であることから友人のニールと偽装結婚する。形だけの結婚だったはずが、ワリスが有名になるにつれニールは男女の関係を求めるようになる。待ち望んだ滞在許可が下り、離婚。
堂々と世界で活躍することができるようになったワリスは「遊牧民出身のトップモデル」としてマスコミに取り上げられるが、彼女にはそれよりも語りたいことがあった。勇気を出し祖国の風習を人々に知ってもらい、このコーランにも載っていない無意味な習慣を廃絶するよう世界に呼びかける。

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ワリス:リヤ・ケベデ
マリリン:サリー・ホーキンス
テリー・ドナルドソン:ティモシー・スポール
ニール:クレイグ・パーキンソン
ハロルド:アンソニー・マッキー

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↑ ユニセフのCMそのもののような風景

「あなたは切られなかったの?」

女性は割礼を受けて当たり前という環境で育ったワリスがマリリンに問う。

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他国の風習を否定し先進国の考えを押しつけることが必ずしも正しいわけではないけれど、このFGM(Female Genital Mutilation=女性器切除)、またはFGC(Female Genital Cutting)には憤りを感じますよ。私が過去に読んだのは、外陰部を切り取り、性交時に激しい痛みを感じさせることで女性の性欲を抑える(=不貞を働かないようにする)って、それだけでもなんじゃそりゃ! と怒るところですが、FGMのやり方も複数存在するようで、ワリスが幼少時に受けたのはなんと、クリトリスと小陰唇・大陰唇を全部切り取ったうえ排尿のための小さな穴だけ残しアソコを縫い合わせるという、聞いただけで血の気が引いてぶっ倒れそうな処置。
しかも、結婚初夜に花婿がそこをナイフで開いて性交するって、もうキチガイ沙汰としか思えない。そんな恐ろしい新婚初夜って何? そこまでして守るものって何? ここまで女を物扱いする文化、身の毛もよだつ恐ろしさ。
男性の割礼もあれはあれで問題があるようですが、包皮だけ切るのとエライ違いがありすぎて、人権無視もいいところ。こんなこと誰が始めた、出て来い、オラー!!

FGMの主な種類は、
① クリトリスを切る。
② クリトリスと外陰部の一部、または全部を切る。
③ がワリスの受けたクリトリスと外陰部を切り取り縫合する、というパターンらしいですが、

切る理由として、まず小陰唇や大陰唇を切ると性交の際すべりが悪いので非常に痛みを伴うらしいのです。先程も書いたように「セックスは女性にとって辛いもの」と感じさせることで貞淑を守らせる。特にクリトリスは快感を得る以外に特に役割のない器官なので「悪いもの」として切除する。
あのなあ。体に「不要な器官」なんてないのだ。快楽のための器官があるなら、快楽を知る権利があるのだ。

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不衛生な刃物で麻酔もなしに切除し、雑に縫合することから感染症や出血多量で命を落とす少女も多数。さらにワリスのようにアソコを閉じている場合、排尿や月経にも当然困難をきたす。オシッコや経血がスムーズに排出されないんだから不衛生に決まってる。

ある日、激しい痛みを訴え病院に連れて行かれるワリス。彼女の局部を診て驚く医師が手術を勧める。まだ英語が拙い彼女のためにソマリア人の医療スタッフを呼んで通訳させるが、その同郷の男性が通訳するふりをしてワリスに言う。
「股をひろげて白人男に見せたのか。しきたりに従え。親や祖先や伝統を裏切ってまで手術したいのか、恥さらしが」
FGMもショックだけど、この言葉はもっとショックでした。先進国に住み、医療に従事していてさえこの考えが変わらないなんて。

結局手術を受け(もちろん切り取られた部分は戻せないけど)モデルとして飛躍。
さまざまな衣装をまとい、そしてヌード撮影にも挑戦。

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親元から逃げ出し、叔母が駐英大使夫人だったからそれを頼りに国を出られて、バーガー店で有名写真家にスカウトされるなんて、ラッキー中のラッキー。そんな機会など無く耐えるだけの女性が圧倒的に多い中、まるでシンデレラストーリーですが、自立して裕福になるだけでなく、勇気を出し世界に向け悪しき習慣を訴えたワリス。そしてFGM廃絶運動の国連大使となる。神がいるとしたら、まさにこれこそがワリスに与えられた役割だったのでしょう。

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先進国がいつも正しいわけではないし、大切にすべき自国の文化だってもちろんあるでしょう。でも女として、そんな国に生まれなくてよかった…。
実情としては今もまだ世界のあちこちでFGMは行われています。先進国へ移住しても自分の娘にこの「儀式」を受けさせる人は多いそうです。
痛みしか感じない女性とセックスして楽しいか?? でも男も女も、「そういうものだ」と教えられて育つとそれが当たり前だと思うのでしょうね。こんな儀式も大人の女になるための誇らしいものとして母から子へ受け継がれるなんて…。
FGMに限った話ではないのですが、「これが当たり前、これが正しい」と言い聞かされるとそう思うんだから、教育って恐ろしい! 教育って大事!

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↓ 本物のワリス・ディリー 
彼女を見出した写真家はテレンス・ドノヴァン

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